Lungo il Tevere Roma 2015
ローマは夏になると、テヴェレ川沿いが賑わいはじめます。夏だけのBARやレストランがオープンしたり、屋外イベントが開催されるからです。その中でも一番大きなものは、今年13回目となる屋外イベント、LUNGO IL TEVERE ROMA – ルンゴ・イル・テヴェレ・ローマ。文化協会の La Vela d’Oro が主催していて、テヴェレ川にまつわる歴史と文化、そしてそれに続く西洋文化や外国文化を伝えていこうという趣旨の、長い夏祭りです。
2015年は6月12日に始まって夏いっぱい開催し、8月31日で終了します。開催期間中は毎晩19:00にオープンし、深夜2:00頃まで続きます。会場はテヴェレ川沿いの土手下にある遊歩道を使用していて、Sublicio橋からSisto橋までと長さ1.6kmほどです。
川に沿って手作り雑貨店やレストランが軒をつらね、ジャズ(毎月曜)やクラシック(毎水曜)などの音楽、演劇、スポーツ、ワークショップなどのイベントが毎晩開催され、ローマの夜を盛り上げます。また毎日曜日18:00には、Garibaldi橋の下で屋外ミサが行われています。
会場マップ
会場マップです(クリックすると別ウィンドウで大きく見れます)。レストランは、伝統的なローマ料理、地中海料理、ピザ、ステーキ、シーフード、メキシコ料理など種類も豊富です。その他には、アートの展示をしていたり、本屋やキッズエリアがあったりします。トイレも4ヶ所に設置されています。
ちなみに余談ですが、テヴェレ川沿いの土手下の遊歩道は一般的に Lungo Tevere(テヴェレ沿い)と呼ばれていて、特に通り名はありません。そこで主催者達はイベント開催中のみ、ローマの人達の間で多大な人気のあるローマ出身の俳優や歌手の名前を付けています。Viale Alberto Sordi(アルベルト・ソルディ通り)、Via Anna Magnani(アンナ・マニャーニ通り)、Via Gabriella Ferri(ガブリエッラ・フェッリ通り)、Via Franco Califano(フランコ・カリファノ通り)、Via Aldo Fabrizi(アルド・ファブリズィ通り)。イタリア人は地元意識の強い人達で、自分と同じ地元出身で才能あるアーティストに強い親近感を持っています。ローマを讃える気質がこういう所にも現れていて、微笑ましくもあります。
このイベントにはローマに観光に訪れた人はもちろん、地元ローマの人々も集うので、イタリア人が夏の夜をどう楽しんでいるのかを知る良い機会でもあります。飲んで食べて喋ってが得意なイタリア人にまざって、観光だけでは味わえないローマの夏の良い思い出になると思います。会場はティベリーナ島の目の前という、アクセスの良い場所にあります。アペリティーボがてら、散歩がてら、是非足を運んでみてください。
LUNGO IL TEVERE ROMA 2015
オフィシャルサイト(2020年夏の開催は、コロナウィルス蔓延の影響で現在発表されていません。)
開催期間:2015年6月12日~8月31日
開場時間:19:00~2:00
入場料:無料
会場:テヴェレ川沿い
Ponte Sisto(スィスト橋)
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。