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ジャンマルコ・タンベリ選手の金メダル獲得の裏にあった感動ストーリー
2021-8-9
✨5年越しの感動ストーリー✨
東京オリンピックが無事に閉幕しましたね〜!!
全世界から東京を訪れた選手の方々、
そして関係者の方々も歴史上例を見ない
パンデミック中のオリンピック開催ということで、
想像もできない様々なご苦労があったかと思います。
色んなドラマ、ヒューマンストーリーがありましたね‼️
素晴らしい感動を与えてくれたことに
本当に感謝の気持ちでいっぱいです🙏
オリンピックの期間中、イタリアでは、
国営テレビRAI2で毎日ほぼ24時間オリンピック特番が流れていました。
現在イタリアと日本の時差はサマータイム中で7時間なので、
東京のメディアセンター内の特設スタジオと、
RAIのイタリア国内のスタジオを繋ぐ形で、
バトンタッチをしながら
その日のハイライトがずーーーっと放映されていました。
普段あまりテレビを見ないのですが、
今回ばかりは我が祖国、日本の東京で行われる大会だけあり、
毎日テレビに釘付けでした💕
東京の景色が流れるたびに、
「あーーー私の祖国!!」と叫びたい気持ちを抑えながら(笑)
毎日ずーっとテレビを見ていました。
前回のこのコラムでは、
陸上のラモント・マルセル・ジェイコブス選手が、
陸上競技の花形、男子100メートル決勝で優勝し、
世界の頂点に立ったストーリーをお伝えしましたが、
その同じ日の10分ほど前にもう一つの涙涙、
のエピソードがありました!
男子走り高跳び決勝で同記録を取った
イタリア代表のジャンマルコ・タンベリ選手と、
カタール代表のムタエッサ・バーシム選手が、
本来ならば追加の「ジャンプオフ」にて
金、銀メダル獲得者が決定するところを、
2人で金メダルを分ける、という選択したのです‼️
走り高跳びの競技規則には、
選手どうしが「ジャンプオフ」をしないと決めた場合には、
複数の選手が1位となり、
金メダルを獲得することが認められていたのだそうです。
そんな裏技的なルールがあったのも知りませんでしたが、
2人がそもそも親しく、
この大会の以前からやりとりをしていた
友人同士だったということにも驚きました。
ジャンマルコ・タンベリ選手は、
5年前の前回の2016年の
リオデジャネイロ・オリンピックの数週間前に
2.39mを跳び、イタリア新記録を樹立したばかりでした。
しかし、その後オリンピック前になんと、
足首に怪我を負い、オリンピックに出場できませんでした。
この日のために毎日ハードな練習を重ねてきたのに、
どんなに辛かったことでしょう・・・😭
この時のことを、彼の母親、そして恋人が
インタビューで答えていました。
「病院のベッドの上で、お先真っ暗といった表情で
虚な目をして泣いていました。
もう僕の人生は終わった、と言って食事もあまり取らなくなり、
もう飛ぶことはできないかもしれない。
と弱音を吐いていたんです。
でも、私は信じていました。
またきっと飛んでくれる日が来ることを。」
そして、その日がやってきます。
ある日、病院で「これが最後ではないかもしれない、また挑戦してみよう!!」
と恋人に告げるのです。
2人は泣いて抱き合いました。
そして、その時着用していた自分のギプスに
「ROAD TO TOKYO(東京への道)」とペンで書いたのです。
今回の東京オリンピックは
パンデミックの影響で1年延期となったため、
彼にとっては5年後のオリンピックとなりました。
そして、見事に優勝の座に漕ぎ着けたのですが、
そこには同じ高さを飛んだもう1人の選手がいました。
それが、カタール代表のムタエッサ・バーシム選手です。
なんと、彼も同じように怪我を乗り越えた経験があり、
痛いほどジャンマルコ・タンベリ選手の
金メダルに賭ける気持ちが分かった友だったのです・・・‼️
そして、2人は金メダルを分ける、という決断をします。
試合後のインタビューで、
ムタエッサ・バーシム選手が、
「僕は彼の気持ちが痛いほど、自分のことのように分かるんだ。
同じ経験をしたからね。
二つは一つよりベターだろう?」と
笑顔で金メダルをインタビューアーに見せました。
ジャンマルコ・タンベリ選手が
どんなに嬉しかったか、想像できますね😊
ムタエッサ・バーシム選手に抱きついて会場中を飛び跳ね回り、
「ROAD TO TOKYO(東京への道)」
と書かれたあのギプスを抱きしめ、
カメラの前で地べたを這い回って大泣きをしました。
こちらもつられて泣いてしまうような感動のシーンでした。
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