ローマの街を散策していると、
ひょんなところで芸術の香りを感じる
ウォールアートに出会うことがあります✨

Castel Sant’Angelo（サンタンジェロ城）の
周辺を散歩していると、
変哲のないミニマーケット
（大抵はインド系の店主が経営している
コンビニのよう何でも売っている小さな商店です）
の傍の閉じられたシャッターに、
天使の落書きがありました💕

おそらく
何世紀もそこに建っていたのであろう
古めかしい建物の壁は、
ローマの色とも言える
優しいサーモンベージュ色で、
シャッターの縁がまるで、
額縁のようです。

きっと、そこに絵がなくても、あっても
おそらく気づいて立ち止まる人は少ないでしょう。
それだけ「額縁」の中に
当然あるべくして在り、
周囲ともさりげなく馴染んでいてました。
実際、
私が立ち止まって写真を撮っている間にも、
何人もの人が
その前を忙しそうに
颯爽と歩いて去って行きました。

なんでこんな所に天使の絵を描いたんだろう、
と思いながら
佇んでいてハッとしました。
反対側を振り返ると、
そこからはちょうど
Castel Sant’Angelo（サンタンジェロ城）
が見えるのです。

ローマのシンボルの一つ、
Castel Sant’Angelo（サンタンジェロ城）は、
別名「天使城」とも呼ばれ、
ダン・ブラウン原作、
トム・ハンクス主演の映画
「天使と悪魔」の舞台となった場所でもあります。

590年にローマで疫病のペストが大流行した際に、
時のローマ教皇、グレゴリウス1世が、
城の天辺で剣を鞘に収める
大天使の姿を夢に見ました。
そして、この夢を
「これはペストが終息するというお告げではないか」
と解釈したことにより、
「天使城」と呼ばれるようになったそうです。

今私たちの生活を恐怖に陥れている
新型コロナウィルスの終息を祈り、
私もこっそりと天使に願い事を捧げました。