4月ももうすぐ終わりだというのに、
まだまだ肌寒い日が続いているローマです

この時期は毎年こんな感じで、
今年も雷雨とともに大雨が降って、
その後いきなり5月になるとすごく暑くなる、
というパターンかな？という気がします。
そろそろ本格的な春が待ち遠しいです

さて、イタリアでは、
来週26日の月曜日から
一部の経済活動が再開されます。
まだまだ新規感染者や死者も
そこまで減っているわけではないので、
正直言って少し心配ですが、
やはり経済を回すことも大切だという判断なのでしょう。

それにしても、連日、
ニュースでは経済が悪化している状況ばかり取り上げられていて、
少し気が落ち込みます。
カトリック教会関連の団体が運営している
無料の食料配給施設などにも、
イタリア人の長蛇の列ができているとか。
今まではイタリア人というよりは、
移民や路上生活者などが多かったようですが、
コロナ禍で、生活に貧窮している人がかなり増えている様子です。

そして、イタリアの癌・・・・
とまで言ったら失礼ですが・・・、
ここ数日、ニュースでは
またアリタリア航空の話題が多くなってきました・・・

アリタリア航空といえば、
イタリアのフラッグ航空会社ですが、
ここ20年ほどはずっと慢性的な経営危機が続いていて、
2017年には事実上の経営破綻、
さらには新型コロナの影響で、
国有化されることとなっていました。

また、予定されていた羽田-ローマ線の全日空との共同運行便就航も、
どんどん後ろ倒しになっていて、
現在2021年6月2 日から就航、
ということになっていますが、
今後さらに延期されることもあるかもしれない・・・、
という状況になっています。

イタリアはご存知の通りEUの主要メンバーなので、
欧州委員会がアリタリア航空の行く末に関しても、
口出しをする権利があります

資本増強のために政府が行う投資や出資も
同様に監視されていて、
公的支援（総額13億円）に対して
欧州委員会がゴーサインを出す、出さない
ということが注目されているのです。
欧州委員会は従業員の削減なども条件に入れていて、
当然ながら労働組合は猛反発しています。
従業員の給与もかなり支払いが遅れているようで、
アリタリア航空で働いている私の友人数名もとても困っていました。

今後もまだ、欧州委員会との綱引きは続きそうです。
さて、アリタリア航空の運命はどうなるのでしょうか・・・。
個人的には羽田線の就航が
とーーーーっても待ち遠しいのですが

参考記事