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ファルネーゼ宮殿に突然現れたフランスの現代アーティスト、JRの巨大なだまし絵
2021-10-26
✨ファルネーゼ宮殿に突然現れた巨大なだまし絵✨
12月に予定しているイベントの打ち合わせで、
担当者と会うためにローマ中心部に行ってきました‼️
青空市場のあるカンポ・デ・フィオーリ広場が
待ち合わせ場所だったのですが、
車を駐車して、ファルネーゼ宮殿の前を通って
カンポ・デ・フィオーリ広場に抜ける時に、
建物の外観が「あれ?いつもとどこか違う・・・」と思い、
よーく見てみると、
宮殿のファサード部分に、
白黒の絵が描かれているではないですか!
今年の7月21日からこのような姿になっていたのだそうですが、
以前来たときは恥ずかしながら気づきませんでした・・・😅
その場では、一体どういう目的で描かれたのか、
誰が描いたのか、などさっぱり分かりませんでしたが、
家に帰って調べてみると、
フランスの現代アーティスト、
JR(1983年パリ生まれ)という方の作品でした。
彼の作品は、
実は今年の3月19日から
フィレンツェのストロッツィ宮殿でも
披露されていたことは話題になっていたので知っていましたが、
まさかローマにも新たに出現したとは・・・。
ストロッツィ宮殿は、
言わずと知れたフィレンツェのルネッサンスの
シンボルのファサードがあることで有名ですが、
こちらの作品は
「La Ferita (The Wound)」
パンデミック後の(世界の傷)と題されていて、
パンデミック時代の文化施設やアートについて
私たちに再考を促す目的で描かれたものでした。
変わってローマのファルネーゼ宮殿の作品は、
フランス大使館の招待
(ファルネーゼ宮殿は在伊フランス大使館となっています🇫🇷)
によるもので、
「Punto di fuga’」(Vanishing Point)と題され、
面積600平方メートル以上の巨大なものです。
ファルネーゼ宮殿では現在、
サンガッロ、ミケランジェロ、ヴィニョーラ、デッラ・ポルタという
4人の著名な建築家が設計した際に使用した
素材の本来の美しさを取り戻すことを目的とした
大規模な修復工事が行われており、
2025年の完成を目指しています。
このインスタレーションは、
ファルネーゼ宮殿のファサードと
屋根の修復のための芸術的強化プログラムの一環として、
現代アーティストが
象徴的なルネッサンス建築に
敬意を表する機会を提供するものとなっているようです。
正面ファサードの壁にある大きな割れ目からは、
見事な樽型天井、ドリス式円柱、
ヘラクレス・ファルネーゼの大きな彫像がある
3廊式の前庭の再現を見ることができます。
白黒なので、建物から浮き出るような感じにも見え、
余計にインパクトがありました‼️
建築物やフレスコ画で象徴的なファルネーゼ宮殿は、
その歴史の中で、
そして今もなお、
現代の芸術家たちの
インスピレーションの場となっていることが垣間見れます。
それにしても、工事中の建物を、
積極的にあえてこのような象徴的なアートを利用して
別角度から見せようとするなんて、
大胆だな〜、素敵だな〜💕と思いました。
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