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サンタ・マリア・デル・パティーレ修道院聖堂にあるユニコーンのモザイク
2019-8-29
驚くほど透明な海が印象的な、
カラブリア州の海、
Rossano(ロッサーノ)でのプチヴァカンス💕
先日は、
国立自然保護区にある
700年前の大きな栗の木の話をしましたが、
この国立自然保護区から
車でさらに20分ほどドライブしたところに、
Abbazia di Santa Maria del Patire
(サンタ・マリア・デル・パティーレ修道院聖堂)があります。
この聖堂は、
ロッサーノ近郊の山中にひっそりと建っているのですが、
正面から見える聖堂の建築がなんとも美しく、
外壁も質素ながらにとても美しい状態で残っています。
古くはグレコ・ビザンティン様式の教会でもあるこの修道院は、
1095年頃に修道士と司祭、
Bartolomeo di Simeri(バルトロメオ・ディ・シメリ)により
創始者の父への献身のしるしとして建てられたそうで、
”Patire” とは、
ギリシャ語のPatèr=父、
という意味から来ているのだそうです。
イタリアはどの州でもそうですが、
それぞれに異なる歴史があり、
カラブリア州もその一つなんだなと改めて実感しました!
カラブリア州のRossano(ロッサーノ)一帯は、
古代ギリシャ人がこの地の海岸線沿いに入植して以来、
ビザンティン勢力の影響を強く受けた
文化や風習が残っているそうです。
ビザンティン様式で造られた聖堂は、
よく見るカトリック教会の内装や装飾とはかなり違っていて、
とても興味深かったです。
この聖堂では、
ビザンティン様式の正教会系の伝統に従って、
ギリシャ方面から運ばれて来たと思われる
12世紀半ばのモザイク画などが装飾に使用されています。
床モザイクは、
4つの大きな円の中に、
ケンタウロス、 グリフィン、ライオン、ユニコーンが描かれているもので、
モザイクのはめ込みが
かなり綺麗な状態で残っていました。
今回のお目当ては、
何と言ってもユニコーンのモザイクです!!
ユニコーンが大好きなので、
これが見たくてここまで来てよかった😃
と思いました💕
かつては教会全体の床がモザイクでできていたのでしょうね。
現在では床モザイクの一部のみが残っていて、
踏まれないようにちゃんと周りに柵ができていましたが、
完全な状態で床モザイクが全て残っていたら、
それは圧巻だっただろうなと勝手に想像しました。
カトリックの教会では
ギリシャ神話の人物が装飾などに描かれることはまずないですよね!
びっくりしました😃
カラブリア州も、奥が深い‼️
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