イタリアの新型高速列車 Italo – イタロ
2012年4月に運行開始されたイタリアの新型高速列車、イタロ(若干イメージは違いますが、私はイタリアの新幹線と呼んでいます。)に早速乗って来ました。イタリアでは新しいサービスができると、メディアは大騒ぎ、でも実際はあまりそこまで良くない、ということも少なくはないのですが、自分の目でしっかりみてこようと思い、実際に公式イタリア語サイトのオンラインでチケットを購入して、ローマからフィレンツェまで日帰りで往復して来ました。そんな新型高速列車、イタロの乗り方や、車内のサービス、実際に乗った感想などを感じたままにまとめてみます。
一番感動したのは、イタロのサービス
イタロに乗ってみた率直な感想です。まるでこれまでのイタリアの鉄道会社のサービスは何だったのか、というくらいの徹底したサービスでした。それにスタッフの態度が素晴らしい。スタッフが笑顔を振りまく光景は、日本のサービス業では当たり前ですが、イタリア人が仕事中に笑顔で対応、というのは実はあまり見かけません。この国では、サービス業でもスタッフは感情をそのまま出すので、機嫌が悪いスタッフに当たると八つ当たりされることも。
今回は、フィレンツェでどうしても見たい展覧会があったので、ローマからフィレンツェ行きの朝一番の6時台の便で*ローマ・オスティエンセ駅(注)からフィレンツェまで行き、夕方ごろのローマ行きで日帰りで往復しました。片道たったの1時間半の道のりなので、日帰りも簡単にできてしまうのが嬉しいですね。
朝の6時台だというのに駅ホームで待ち構えていた数名のスタッフの笑顔と挨拶、「ボンジョールノ、シニョーラ!!何かお困りですか??」には正直びっくり仰天してしまいました。これはイタリアではないサービス!!私がたまたま運が良かったのかもしれませんが、その後何度乗ってもやはり同じような対応で、すっかりイタロびいきになってしまいました。もう最近では、イタリア国鉄には絶対に乗れません。
従業員も、意識して若い世代を中心に雇っているようで、やる気満々のスタッフばかりで好感が持てました。スタッフのサービスにおいては、新しい世代の会社だな、という印象でした。
*注)2020年現在は、ローマ・オスティエンセ駅発車の便はなくなりました。ローマ・テルミニ駅かティブルティーナ駅発車となります。
イタロの車内、レザーシートのこだわり!
イタロは、フェラーリを擁するフィアットのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長と、トッズのデッラ・ヴァッレ社長らが共同出資しているというだけあって、車体も深紅で、車内もお洒落な印象でした。内部のデザインも徹底的なこだわり様です。一言でいうとかっこいい!!車内も新型車両なので、まだとっても綺麗です。
車内ではイタリアを代表する高級家具メーカー、Portona Frau(ポルトローナ・ フラウ)社製のレザーシートでくつろぎながらWIFIも無料で使えます。
イタロ車内でのWIFIの繋ぎ方は、こちらのページで詳しく解説しています。
イタロの予約方法いろいろ、コツなど紹介
さて、そんなイタロの予約方法です。イタロの乗車券は、駅構内のイタロの専属窓口や、自動販売機でも購入できますが、イタリアの主要都市の大きな駅では浮浪者やチケット購入を助けてお金をもらおうとする輩が多くいます。旅行者と見るとめがけて飛んできますので、しつこい彼らの相手をするのも面倒ですし、自分で時間のあるときに待ち時間もなくささっと済ませられるオンライン予約が一番お勧めです。オンラインで予約したら、他に何もすることはありません。当日は、そのまま車両に乗り込み、車掌に予約確認メールの予約番号とバーコードを見せるだけでOKです。
イタロの予約は、オンラインで事前に予約を済ませるのが一番簡単で、スマート。時間もかかりません。日本の新幹線との圧倒的な違いといえば、チケット料金が安いことです。イタロのチケットは、ローマーフィレンツェ間は、片道16ユーロから出ています。ミラノまでも29ユーロでオファーが出ている時もあります。開業仕立ての頃は、土曜日はチケットが特に安くなっていたのですが、最近では週末の料金は高めに設定されていますので、週末に移動日が重なる場合は、早めに予約をするのがベターです。
オンラインで予約できるイタロのサイトはこちら→ https://www.italotreno.it/en (英語、イタリア語)
予約方法は、こちらで詳しく解説しています。
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