少し前にこのページでも紹介した
SACRO GRA（邦題：ローマ環状線、めぐりゆく人生たち）
http://italiazanmai.com/press/031016/
の監督です。

イタリア最南端の島、
ランペドゥーサ島が舞台になっているのですが、
島に漂着するアフリカ大陸からの移民の姿を
ドラマチックに掻立てるわけでもなく、
移民問題に関して独自の論を展開して大騒ぎするでもなく、
ただただ淡々と
島の生活とそこに住む人々の姿を描いたドキュメンタリーです。
そこがまたリアリティーがあって、
「そうか、これは普通に毎日起こっていることなんだ・・・。」
「ここに住む人々にとっては日常の出来事なんだ・・・」
と深く考えさせられました。
そして・・・
私たちの「無関心」に関して
大切な疑問を投げかけているようにも思えました。

少し前に
イタリアのメディアでのインタビューで、
ジャンフランコ・ロージ監督が
自身の撮影スタイルについて、
何ヶ月もずっと主人公と共に日々を過ごし、
お互いの信頼関係ができたところで初めてカメラを回す
というような話をしていました。
主人公の12歳の少年がパスタを食べる様子には
思わず微笑んでしまいます😊

第66回ベルリン国際映画祭では、金熊賞を獲得。
そして、
第89回アカデミー賞外国語映画賞イタリア代表作品です。
日本では来月2月11日からBunkamuraルシネマで公開されるようです。
ぜひ！

Fuocoammare（邦題：海は燃えている。イタリア最南端の小さな島）公式サイト：http://www.bitters.co.jp/umi/