イタリア人のブラックユーモア⁉️

ミラノに住む妹から、
先日「こんなの見つけたよ〜😂 欲しい〜‼️」と、
あるリンクが送られてきました。

なんと、コロナ禍の今の生活を
モノポリー風のパロディーに仕立てた
「DPCM」という名のボードゲームです😂

このネーミングには吹き出しました‼️

コロナまでジョークにしてしまうとは、
何ともイタリアらしい。笑）
イタリアに住んでいる私たちは、
去年3月から何度このDPCMに紆余曲折させられたか・・・。

D.P.C.M.とは、イタリア語で、
Il Decreto del Presidente del Consiglio dei Ministri の略語で、
日本語では、
「閣僚会議で発令される大統領令」という意味です。

イタリアではコロナ禍、
ロックダウンや夜間外出禁止令などの緊急措置が、
このD.P.C.M.（大統領令）の発令によって次々と施行されました。
それ以前はD.P.C.M.（大統領令）など、
ほとんど発令されることがなかったので、
「DPCM」という言葉が、流行語となったほどです‼️

このボードゲームを作ったのは、
ローマ出身の47歳、
Fabrizio Iozzo（ファブリツィオ・イオッツォ）さんという男性で、
ITサービス会社を経営しながら
写真家としても活動している方です。

ファブリツィオさん曰く
「イタリア政府がクリスマス休暇にロックダウンをする、
しないという話題で持ちきりだった12月初旬に、
テレビのニュースを見ていて、
同居していない二人は友人を訪問することができる、とか、
祖父母の家に孫は行っても良いが3人まで、とか、
親戚間の会合は同じ自治体内の親戚だけ、とか
DPCMには色んな条件があって、
まるでボードゲームの説明書を読むように思えたんですよ。
そこからこのアイディアが生まれました。」と
Roma Todayに話したそうです。

ゲーム自体は割とシンプルなようです。
8枚のボーナスカード
（マスク、消毒ジェル、外出許可のための自己申請証、
ボーナス600ユーロ、バカンスボーナス、
キックボード購入ボーナス、支援金とワクチン）
を収集するのがゴールの目的で、
様々な障害物も用意されています。

コンテ首相
（現在は、コンテ政権はドラギ政権と交代しましたが・・・）
の生中継やDPCM発令、2週間の自己隔離などです😅

スムーズにボーナスカードを収集していたら、
いきなりDPCM発令で1回休み、とか、
感染してしまって2週間隔離、2回休み、
とかでしょうか・・・。

ファブリツィオさん曰く、
亡くなってしまった方々や、
集中治療室のドラマチックな現状を冷やかすようなものではなく、
あくまでも自分と友人のために、
少しでもこのコロナ禍の生活を面白くしようと作ったもので、
一般に販売するつもりは全くないそうです。

それにしても・・・、
悲惨な状況でも笑いで乗り越える
イタリア人らしい発想で、
売っていたら欲しかったな〜、と思いました。
残念です😊‼️

参考記事