ユーレイルパスでお得な旅をしよう
ユーレイルパスはヨーロッパ以外の国に居住する人を対象とした鉄道旅行用のパスで、ヨーロッパ28カ国で利用できます。有効期間内であればそのパスがチケット代わりとなり、その距離や使用回数に関わらず一定の金額で旅をすることができます。利用できるのは、対象の鉄道、フェリー、公共交通機関。高速鉄道だけでなく、市内の一般公共交通機関にも適用されるので、ユーレイルパスだけで旅の移動の全てをまかなうことができます。また、フェリーの利用で、イタリア・ギリシャ間の美しいアドリア海を渡る旅などもできます。
パスの種類
利用用途によって4タイプのパスがあるので、まずは一覧にしてみましょう。
グローバルパス:ヨーロッパ28カ国全ての国で利用
セレクトパス:隣り合っている4カ国間で利用
リージョナルパス:隣り合っている2カ国間で利用
1カ国パス:名前の通り1カ国内で利用
各パスの中でも色々な種類があります。
グローバルパス
- 有効期間10日間 内5日間
- 有効期間2ヶ月間 内15日間
- 有効期間2ヶ月間 内10日間
- 15日間連続利用パス
- 21日間連続利用パス
- 1ヶ月連続利用パス
- 2ヶ月連続利用パス
- 3ヶ月連続利用パス
セレクトパス
- 有効期間2ヶ月間 内5日間
- 有効期間2ヶ月間 内6日間
- 有効期間2ヶ月間 内8日間
- 有効期間2ヶ月間 内10日間
リージョナルパス
- 有効期間2ヶ月間 内4日間
- 有効期間2ヶ月間 内5日間
- 有効期間2ヶ月間 内6日間
- 有効期間2ヶ月間 内8日間
- 有効期間2ヶ月間 内10日間
1カ国パス
- 有効期間1ヶ月間 内3日間
- 有効期間1ヶ月間 内4日間
- 有効期間1ヶ月間 内5日間
- 有効期間1ヶ月間 内8日間
内○日間というのは、有効期間内でその日数分利用することができるというものです。これは3日間ならば連続的に3日間ではなく、1日分を24時間(0:00~23:59)として、自分の指定した日に使えるというシステムです。
例えばローマ着&ローマ発の10日間のイタリア滞在で、その間にフィレンツェとミラノに行きたいとしたら、ローマ→フィレンツェに1日分、フィレンツェ→ミラノに1日分、ミラノ→ローマに1日分といったように、1カ国3日間パスがあれば全ての移動に適用できます。前述したように、パスを利用する日には市内のバスや地下鉄、トラムなどの公共交通機関も乗り放題になりますので、多くの場所を訪れたい方には便利です。
料金
気になる料金ですが、パスの種類、年齢、使用する鉄道の車両クラスによって金額が変わってきます。また、セレクトパス、リージョナルパス、1カ国パスは選択国によっても料金が変わります。種類が膨大なので、ここでの記載は割愛します。具体的な金額はオフィシャルサイトで参照してください。
年齢によるカテゴリー
大人:26歳以上
ユース:12~25歳(35%割引)
子供:0~11歳(無料)
*子供の1人旅は対象外です。大人とのセットパスとなります。
追加料金
ヨーロッパの高速鉄道は基本的に予約制です。これは座席を確実に確保するために必要な手続きとなります。国によって料金は様々ですが、予約手数料が必要となってきます。
例:イタリア高速鉄道フレッチャロッサの予約手数料 €10
使用するフェリーによっては、無料のものと割引料金で乗れるものがあります。
パスの購入方法
まずパスをオンラインで購入します(旅の日程の6ヶ月前から購入可)。
↓
ユーレイルオフィスからパスが自宅まで送られてきます(日本は無料配送)。
↓
現地の主要な鉄道駅のチケットオフィスで利用開始の手続きをします。
このユーレイルパスのオフィシャルサイトは6カ国語対応になっていて、日本語サイトもあります。海外サイトによくあるトップページのみ英語や日本語のタイプではなく、全ページ対応しています!情報も充実していて、とても分かり易いです。特典や割引情報もあるので、ユーレイルパスの利用を考えている方は隅々まで読まれることをお勧めします。
Eurail ユーレイルオフィシャル日本語サイトhttp://jp.eurail.com/
飛行機での旅もいいですが、陸路や水路で実際の距離を感じながら、また流れて行く景色を見ながら、自分だけのオリジナルプランでの旅は特別な思い出になりそうですね。
「イタリアの鉄道は時間通りに運行しない」と言われていますが、最近はだいぶ改善しています。週末便が30分ほど遅れることはまだありますが、それ以外では結構時間通りです。ただストは日本よりも多いので、イタリアで鉄道の旅をされる方は、「駅に着いたら電車が運行してない。。。」という事態を避けるために、事前に情報をチェックしておくことをお勧めします。 こちらのサイトでイタリアのスト情報をタイムリー提供しています(英語) http://www.summerinitaly.com/planning/strike.asp
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