- Home
- プレスリリースのアーカイブ
- イタリア在住日本人が見た決して他人事ではないウクライナの戦争
イタリア在住日本人が見た決して他人事ではないウクライナの戦争
2022-3-1
🔥他人事ではないウクライナの戦争・・・🔥
早いものであっという間に3月ですね‼️
コロナに翻弄された2年間、
そして2022年の初めの2ヶ月間でしたが、
テレビではさっぱりと
コロナの話を聞かなくなりました・・・。
その代わりに、
連日朝から晩まで
ロシアのウクライナ侵攻の話に関する
激しい討論が繰り広げられています😢
ここ数年コロナが「戦争だ」と
比喩されることが多かったのは記憶に新しいですが、
まさかそんなコロナの悪夢も覚めないうちに、
今度は本当の戦争になってしまうとは・・・。
本当に気が沈みます。
本当はいつものように
イタリアの様子や明るい投稿をしたいと思うのですが、
そんな気になれないのです・・・。
今日フェイスブックを開くと、
私もフォローしている
著名な日本在住のイタリア人ジャーナリストの方が、
「日本ではウクライナ戦争に対する
国民のデモが圧倒的に少ないけれど、
日本人は自分たちが国際社会の一員である、
という自覚があるのだろうか・・・。」
という疑問を投げかけていました。
確かにイタリアでは、
各都市で大規模なデモが続いていますし、
多くの人権団体やカトリック教会、
平和活動家たちなどもすでに動き出しています。
「ウクライナから避難してくる人々に手を差し伸べよう、
一時的な住居を提供しよう」
と呼びかけている友人もいます。
でもそれは「本当に他人事ではないから」
の一言に尽きると思います・・・。
イタリアからは、
トリエステからスロベニアとハンガリーを超えると
もうウクライナの国境です。
その距離は、約900km。
陸路では9時間ほど運転するとウクライナに到着する、
そんな距離です。
日本国内で言うと、
東京から山口までの陸路の距離と同じくらいです‼️
実際いつ陸路でロシア軍が迫ってきても
おかしくない距離なのです。
また、イタリア国内には
ウクライナ人のヨーロッパ最大のコミュニティーが存在し、
従来から行き来が頻繁にありました。
ビジネス、貿易、輸出入をとってみても
両国には切っても離せない深い関係があります。
ウクライナは
「ヨーロッパのパン籠」
と呼ばれている穀倉地帯なので、
パスタ一つをとってみても、
これから小麦の価格が暴騰することが懸念されています。
イタリアもヨーロッパの主要諸国と足並みを合わせて、
ウクライナ政府に
武器(ミサイルと機関銃)を提供することを決定し、
NATOが空輸と陸送という後方支援を行うそうですが、
この決定のせいで、
今後どのくらいの規模で
ロシアから報復を受けることになるかはまだ全くの未知数です。
万が一、ウクライナでの戦争が泥沼化し、
第三次世界大戦などになってしまえば、
ヨーロッパが戦場となり、
NATO加盟国のイタリアが巻き込まれる可能性は高そうです。
実際の距離もそうですし、
ウクライナとイタリアの
心理的な距離もとても近いように感じます。
そして小麦をはじめとする
食料がなくなってしまうんではないか、という不安も・・・です。
そう考えてみると、
やはり正直に
「一体イタリアはどうなってしまうんだろう。怖い‼️」
という感情が一番イタリア人たちの
今の気持ちを表しているように感じます。
ここではまだまだ書ききれないことがたくさんあるので、
イタリアとウクライナの関係を
とてもよく洞察されている
大矢アキオさんの興味深い記事をシェアしますね。
お時間があったら読んでみてください😊
最新のプレスリリース
-
2022/12/23
2022年年末、今年のミラノで見たい超豪華なクリスマスツリー
-
2022/12/20
今年の我が家のクリスマスツリーは控え目に手作りしてみました
-
2022/12/2
サッカー日本代表W杯決勝トーナメント進出でイタリアの反応がすごい!
-
2022/11/8
フィレンツェの紅茶の名店、La Via del Tè(ラ・ヴィーア・デル・テ)
-
2022/11/2
ドル高の影響はアメリカ人観光客で溢れかえるローマでもすごいことになっています!