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破綻したアリタリア航空のその後、日本路線やマイレージの引き継ぎはどうなる?
2021-10-20
🛩破綻したアリタリア航空のその後・・・🛩
こちらのコラムでも、
今まで何度も話題にしていましたが、
泣く泣く破綻してしまったイタリアのアリタリア航空
(正式名称はアリタリアーイタリア航空)が、
10月14日に、
AZ1586便に177名の乗客を乗せて
カリアリーローマ間の最後のフライトを終えました😢
最終便では、機長が自らマイクを持ち、
機内で乗客に最後の挨拶をしたそうです。
乗客から一斉に拍手を受ける姿がニュースでも終日流れていました。
「今まで本当にありがとうございました。」とお礼を言う機長に、
多くの乗客が搭乗券へ記念のサインを求めたようです。
そして、早速翌日10月15日からは、
イタリアの経済開発省が100%出資する
新たな新会社「ITAエアウェイズ」
(正式名称はItalia Trasporto Aereo)が就航しました✨
当面は規模を縮小して
44路線で運航することになるようですが、
長距離国際線では、
元々アリタリア航空の計画にあった
羽田空港の運航も予定されています。
おそらくアメリカ各都市など、ドル箱路線のみ残すのですね。
そして、段階的に就航都市を増やしていき、
今後4年間で77都市に増やす計画があるようです。
ただ、元々アリタリア航空が運行していた
サルデーニャ島の路線は、
スペインの格安航空会社、
Voloteaが引き継ぐ運びとなっています。
「ITAエアウェイズ」(正式名称はItalia Trasporto Aereo)は、
アリタリア航空のブランド、航空機、制服、
フライトコード(AZ)、チケット識別コード(055)、
そして従業員も一部そのまま継承します。
ですので、機体のデザインが変わるだけで、
実際にはあまり変わる、という実感が湧きません・・・😅
ちなみに、アリタリア航空のマイレージに関しては、
実はちょうど今日お問い合わせをいただいたのですが、
少し前にアリタリア航空からイタリア語でメールが来ていました。
それによると、旧アリタリア航空のマイレージを引き継ぐためには、
アリタリア航空の新しいアプリを携帯に入れて、
そちらで新たにご自分のマイレージ情報を登録し直す必要があるようです。
新会社の保有機材は52機でスタートしますが、
問題は従業員です・・・。
アリタリア航空の従業員は10,500人でしたが、
新会社では、その1/4程度の2,800人となりました。
そのため、職を失った従業員館の激しいデモが連日行われています。
実際にアリタリア航空の職員であった友人も、
この先全くどうなるか分からない、と不安な面持ちです。
現在は政府の援助がまだあるようですが、
それもいつまで続くのか分からないようです。
つい先日も、元アリタリア航空のフライトアテンダント達が、
ローマ市内でデモをして、
皆で制服を一斉に脱ぐ、
という派手なパフォーマンスをしていました😅
ちょっとイタリアらしいパフォーマンスだな、とも思いましたが、
彼らも必死なんだと思います。
今後、新会社の経営がすぐに軌道に乗ることを祈りつつ、
また新たな情報が入った際にはこちらのコラムでも紹介しますね!
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