イタリアと言えば、やっぱりピザ!イタリアには一般的に大きく分けて2種類のピザがあります。ひとつは生地がクリスピーなうす焼きピザのローマ風ピザ。もうひとつは、周辺がもちもちとしふっくらと膨らんだ厚めの生地が特徴のナポリ風ピザです。イタリア人にはどちらも人気がありますが、やっぱり、ローマで美味しいピザと言えば、地元代表の薄い生地のローマ風ピザに勝敗があがります。
今回は、ローマの胃袋、B級グルメのメッカ、テスタッチョ地区でお勧めのピザ屋さん、Nuovo Mondoを紹介します。
このピッツェリアは、すごいです。はっきり言って、とってもスパルタンです。ピザと一緒にちょっとワインを、なんて思って行くと肩透かしを食らいます。(笑)というのも、内装はお洒落のかけらもない、とっても庶民的でローカルな雰囲気なのです。テーブルもクロスなし、木のテーブルそのままで、席に着くと、ウェイターのおじさんが「へいいらっしゃい!」とばかりに大声でナイフとフォーク、お皿とナプキンをどんっ!っと机の上にまとめて置いていきます。要は、自分達で勝手に配ってね、ということです・・・。初めて行った時はびっくりしました。それにも関らず、いつ行っても店内はいつもわいわいがやがや地元のイタリア人で賑わっています。
ここのピザは、正統派の薪で炊いた窯焼き。たまに、端が少し焦げて出てくるところも愛嬌です。パリパリしていて本当に生地が薄いんです!ローマ人の友人いわく、どれだけ薄くぱりっと、しかも味を落とさず焼けるかが美味しさの決め手だそうです。個人的なお勧めは、定番のマルゲリータ、ブロッコリ、イタリアンソーセージとモッツァレラのピザ(写真)、オルトラーナ(野菜のピザ)です。ここの野菜は本当に美味しい!ピザ屋によっては、野菜を薄く切って、窯の中でピザと一緒に焼くところもあるのですが、ここの野菜のピザは、予めグリルした野菜をオリーブオイルで味付け、さらにそれを窯でピザと焼くという2度手間のかかる方法で作っているので、野菜の甘みがたっぷりとして、素材の味を2倍楽しめます。
ちなみに、イタリア人は、ピザの時にはビールと決まっています。日本人がラーメンを食べるときにワインを一緒に飲まないようなものです。(笑)もちろん大抵のピザ屋にはワインも置いていますが、あくまでも定番はピザ&ビールです。ピザは基本的に一人一枚でオーダーします。ピザの前にフライ物を食べるのもお決まりのイタリア流ピザの食べ方です。
このお店のスプリは、本当にお勧めです。トマトソースの味が濃すぎず薄すぎず、ばっちりと決まっていて、しかもお米の煮加減も絶妙です。たまに、他のお店で食べると、お米が硬すぎたり、トマトの酸味が強すぎたり、モッツァレラチーズが冷たかったりすることがあります。ぜひ、スプリもお試しくださいね!
ちなみに、このお店は月曜日以外毎日営業していますが、予約が出来ません。夜8時半過ぎに行くと大抵行列が出来ていて待たさせるので、早めの時間に行くことをお勧めします。
Pizzeria Nuovo Mondo
住所:Via Amerigo Vespucci, 15, 00153 Roma
電話番号:+30 06 574 6004
定休日:月曜日
最寄りの駅:ピラミデ駅、バス(23番, 170番, 280番, 716番, 719番)
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