ローマ料理のレストランで歴史とアートに触れる
Ristrante ROMOLO
2021年9月現在、残念ながらこちらのレストランは閉業となってしまいました。同じスポットに新たなレストランがオープンする、など新情報が入りましたら情報を更新します。雰囲気の良い店だっただけに、残念です。
ローマ子にも観光客にも人気の地区、トラステヴェレ。かつては庶民的なエリアでしたが、現在はおしゃれなカフェやアーティスティックなお店が増え、トレンドスポットとなっています。そこに立ち並ぶアパートメントは新しいものでも築100年以上。とても雰囲気があり、ぶらぶらと散策するだけで楽しい場所です。
そんなトラステヴェレにあるレストラン・ロモロ。カルボナーラ、アマトリチアーナ、カショ・エ・ペペ(チーズと胡椒のパスタ)など、伝統的なローマ料理が味わえます。何を頼んでもおいしいのですが、お勧めはカルボナーラとアバッキオ・アル・フォルノ(子羊のオーブン焼き)。子羊のオーブン焼きはじっくりと焼き上げるので、オーダーしてからテーブルに運ばれるまで少し時間がかかります。ですが最初にオーダーしておけば、アンティパストやプリモピアット(パスタやリゾット)の後にタイミング良く出てきます。
ロモロには暖かい季節になるとオープンするパティオ(中庭)があり、ここが最高です。実はこのレストランのある建物は、築500年以上。その歴史の中で、もちろんあちこち修繕されてきたのですが、中庭には建設当時の階段が残っていたりするんです。ランチ時にはブドウの木と白いパラソルがローマの強い日差しを防いでくれ、夜になるとキャンドルが各テーブルを灯していて、とてもロマンティックな雰囲気の中で食事を楽しめます。
そしてこのレストラン・ロモロ、美味しくて雰囲気がいいだけじゃないんです。ロモロ氏がここにレストランを開いたのは1930年。それ以前は居酒屋だったようですが、建設された当初はパン屋でした。そこのパン職人の娘であったマルゲリータ・ルティに恋をしたのは、あのルネサンスの巨匠ラファエッロ・サンティ。彼の死後60年後に発見された絵画、ラ・フォルナリーナが有名ですが、そのモデルとなったのがこのマルゲリータ。彼らがよく会っていたと言われている彼女の部屋は、現レストランの上階にあったのです。マルゲリータが住んでいた部屋の窓のみ当時のまま残されていて、外から確認することができます。レストランの入り口を出てすぐ左に曲がり、左上を見上げると見つける事ができます。
そういう歴史があった為か、画家のジョアン・ミロやレナート・グットゥーゾなどの著名な画家も常連客であり、メニューの表紙には彼らがレストラン・ロモロの為に描いた絵が使われています。店内にはたくさんの絵画が飾られていて、メニューに使われている原画も一緒に並んでいます。
訪れた際には食事と共に、是非それらの歴史や絵画も楽しんでくださいね。
Ristrante Romolo
営業時間:ランチ 12:00-15:00 / ディナー 19:00-24:00
定休日:月曜日
住所:Via di Porta Settimiana 8, Rome
電話番号:(+39) 06.5818284
*要予約ではありませんが、中庭を希望される場合は予約をお勧めします。
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