フィウミチーノ空港の混雑に関して:何時間前に空港に到着すればいいか
2015年5月7日未明、ローマのフィウミチーノ空港、第3ターミナルで火災がありました。
(第3ターミナルは主に国際線出発到着に利用されているターミナルで、通常日本便の出発と到着もこのターミナルになります。)
原因は、第3ターミナルの従業員専用エリアに従業員が持ち込んだ一台の簡易クーラーから発火した同エリア内の電気系統のショートと言われています。
この火災によりターミナルの一部が全燃、また、第3ターミナルの高級ブランドショップ、デューティーフリーショップなど400平方メートルが燃え、莫大な被害が出ました。火災当日は、午後1時以前の全フライトがキャンセルされ、フィウミチーノ空港からローマ市内へ向かう高速道路が一時閉鎖されました。
これを受けて、現在フィウミチーノ空港では第3ターミナル内の多くの施設が閉鎖、もしくは仮設備へと臨時変更されており、出国時のセキュリティーチェックの入り口も変更されています。
出発ホールのセキュリティーチェックの入り口も変更されています。
空港出発ホール内の標識は、セキュリティーチェックの場所を示すものが新たに設置されていますが、古いセキュリティーチェックの入り口を示す標識もいくつか残っていますので、古い標識が示す場所に行ってみたら何もなかった、ということがあり、少し混乱を招いています。こういったところがイタリアらしいですね。
私も先日、第2ターミナルから東欧へ出発予定だったのですが、チェックインの際に、航空会社の担当者から
「現在このフライトの利用するゲートHは第2ターミナルのセキュリティーチェックからは入れないので、第3ターミナルに移動して、そこからセキュリティーチェックと出国審査を済ませて、その後出発ゲートに移動して下さい。」と言われました。
何が何だか分からないまま言われた通りに第2ターミナルから第3ターミナルに移動。
第3ターミナルに行ってみると、セキュリティーのゲートが以前あった場所にない!
出発まで時間はたっぷりあったのですが、ちょっと動揺してしまいました。
セキュリティーチェックの場所を示す標識を探すと、標識が幾つもあるではないですか・・・。ゲートC、Dはこちら(矢印)、ゲートG、Hはこちら(矢印)など。ゲートごとに幾つかのセキュリティーチェックに分かれているようでした。
いつもの第3ターミナルのセキュリティーチェックと場所が随分違ったので、今回は慣れずに少しモタモタしてしまいました。しかも、今はハイシーズンですごい列。案外列は早く進んだので、そんなに待ち時間はかからなかった方ですが、非常事態である、というような雰囲気は否めませんでした。
第3ターミナルで無事にセキュリティーチェックを通り、さらに入国審査を受けると、いくつかのターミナル内のブランドショップのシャッターが未だに下ろされていました。火災後すでに約一ヶ月経っていますが、ターミナル中に少し焦げたような臭いが充満していました。
今後、ターミナルは修復工事が進み、以前のように使いやすくなるとは思いますが、イタリアのことですので、どのくらい工事に時間がかかるかわかりません。完成予定が決まっていても、その期限に出来ていない、ということはイタリアではよくあることですので、完全にターミナルが修復されるまでは、帰国便に搭乗する日はかなり余裕を持って空港に到着しておくことをお勧めします。
ちなみに、国際線を飛ばしている各航空会社では、通常フライト出発の2時間半前に空港に到着していることを推奨しています。
現在のフィウミチーノ空港の状態を考えると、私なら、3時間前に余裕を持って到着しておくと思います。もちろん、デューティーフリーのタックスリファンド申請がある場合にはもっと早く到着しておく必要があるでしょう。
以上、2015年6月6日現在のフィウミチーノ空港の状況でした。
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。