ミラノ国際博覧会で世界中の食を堪能しよう

現在ミラノで国際博覧会、EXPO MILANO 2015 が開催されています。この博覧会は５年毎に行われている世界的な催しで、２００５年には日本の愛知県で開催されたのを覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。今年は１４０を超える国々が参加しています。

５月１日から１０月３１日までの６ヶ月間にも及ぶ会期中に、各国のパビリオンではたくさんのイベントが行われています。

photo by http://www.expo2015.org/

ミラノ国際博覧会2015のテーマは「Feeding The Planet, Energy for Life – 地球に食料を、生命にエネルギーを」。地球上で起っている食に関する様々な問題を取り上げています。例えば食料不足による飢餓や栄養不足、遺伝子組み換えによる影響、感染症などです。どれも私たちの生活に密に関わっていることですね。

こういった問題を廃絶するにはどうしたらいいのかというアイデアを持って、各国が独自のテーマを掲げ、自慢の食材や生産方法、名物料理などを発表する場になっているようです。食というのは人生の楽しみのひとつでもあります。問題定義をしながら、安全でおいしい食事を楽しみ人生を豊かなものにしよう、という想いが受け取れますね。

photo by http://www.expo2015.org/

和食が世界遺産になった日本。それに負けぬ劣らぬ食文化を持つイタリアでこの催しが行われているのは興味深いです。というのもイタリア人はイタリア料理が大好き。日本人や他国の人と比べて、外国料理を口にするのが少ない国民と言えます。事実、私のイタリア人家族や友人の中にも私と出会って初めて和食を味わった、お箸を使った、という人が結構います。ローマのような大きな都市でも、異国料理のレストランは日本のそれに比べて遥かに少ないです。この博覧会によってイタリア国内に異国料理ブームが訪れ、多様な料理を楽しめる機会が増えたらいいな、と密かに期待しています。

photo by http://www.expo2015.org/

ニュースなどでもうすでにご存知の方もいらっしゃると思いますが、開催までにいくつかのパビリオンの建設が間に合いませんでした。結構早い段階から懸念されていたにも関わらず、間に合わなかった。。。いかにもイタリアらしいですね。開幕前に学生によるデモがあったり前途多難な博覧会ですが、テーマに沿った楽しみ方をするには一見の価値があるのではと思います。10月末までの開催なので、これからイタリアを訪れる予定の方はミラノまで足を伸ばし、世界各国の料理を楽しむというのも良いのではないでしょうか。

ミラノ万博 – EXPO MILANO 2015
会期：2015年5月1日～10月31日  （10:00～23:00 毎日開催）
会場：ミラノ市郊外 Fiera Milano Rho（ミラノ見本市）近く  ＊会場内にはシャトルバス有り
チケット：（このイベントは終了しました。チケットは現在は販売されていません。）
大人１日券（14～64才） €39
ナイトチケット（夜19:00～）€5
シニアチケット（65才以上）€28
ファミリーチケット：
大人１人＋子供１人 €49.50
大人１人＋子供２人 €64
大人２人＋子供１人 €84.50
大人２人＋子供２人 €99
３才以下は無料ですが入場に無料チケットが必要です。パスポートなどのIDをお忘れなく。