オックステールが絶品!ローマ伝統料理の名店、Agustarello a Testaccio

こってこてのローマ伝統料理レストラン、
テスタッチョ地区の名店
Agustarello a Testaccio
(アグスタレッロ・ア・テスタッチョ)

ローマのテヴェレ川の南側にあるテスタッチョ地区といえば、言わずと知れたB級グルメの激戦区!!このエリアには、その昔屠殺場があったことから、内臓系の料理を代表とするローマ伝統料理を出す、安くて美味しい昔ながらのトラットリアの名店が数多くあります。

ローマの郷土料理は、実際かなりヘビーで胃にどっしりとくる料理が多いので有名です。昔からこのテスタッチョ地区ではローマ料理に必要な新鮮な肉、内臓などがすぐに手に入る環境にあったことから、現在も多くのレストランが軒を連ねているのでしょう。安くて美味しいローマ伝統料理、と聞くと行かずに入られませんね!

さて、今回はそんなテスタッチョ地区の名店、Agustarello a Testaccio(アグスタレッロ・ア・テスタッチョ)を紹介します。

お店の雰囲気

店内は、こじんまりとしていて、かなりアットホームな雰囲気です。もともと創業がかなり長く、1957年からの創業ですので、何度か店内の改装を重ねて今のスタイルとなっているようです。

オーナー家族は列記としたサッカー、セリエAのローマのチーム、「S.S.Lazio」ファンの大ファンらしく、同じく同チームのサポーターで長年この店に通っているイタリア人の友人によると、以前は「S.S.Lazio」にまつわる写真がたくさん壁に貼ってあったのだとか。現在は、これらの写真はありませんが、小洒落た感じの雰囲気の良いトラットリアとなっています。

店の裏側にはテラス席もあり、気温が高くなる春夏はこちらの席もオープンします。冬場は入り口すぐ前の席は風が入ってちょっと寒いので、寒がりの方は、店の奥の席を予約することをお勧めします。

料理、メニュー

まずは前菜Antipasto(アンティパスト)から。上の写真は、ローマ料理には欠かせないチコリーの炒め物を乗せたカリッカリのブルスケッタと、パンツァネッラです。パンツァネッラは特にローマの伝統料理というわけではありませんが、イタリア全国の家庭で気軽に食べられる家庭料理です。家庭ではすぐに固くなってしまうパンを水でふやかし、トマト、玉ねぎ、バジルなどと、オリーブオイルと酢をあえて作ります。シンプルだけど、美味しく、気軽に食べられる一品です。

イタリア料理は、前菜(アンティパスト)、一皿目(プリーモ)、二皿目(セコンド)、ドルチェ(デザート)、という順にオーダーするのが暗黙のルールですが、かしこまったレストランではないので、あまり気にせず自分が食べれる量をオーダーすればOKです。

今回は、一皿目(プリーモ)は省きましたが、ローマ名物のパスタ、Caccio e Pepe(カッチョ・エ・ペーペ)、Carbonara(カルボナーラ)などの品がメニューに並んでいます。

写真は、今回一緒に行った友人らとオーダーした二皿目(セコンド)です。上から、牛肉の香草巻き、左下は子羊のグリル、右下がローマ風ミートボール(ポルペッテ)です。

実はローマ料理はどの店で何を食べても美味しい、というわけではなく、その店ならではの必殺メニューが必ずあります!!

今回行ったAgustarello a Testaccio(アグスタレッロ・ア・テスタッチョ)。ここのオススメは、何と言ってもCoda alla Vaccinara(コーダ ・アッラ・ヴァッチナーラ=オックステールの煮込み)です。家で作ってみるとよくわかるのですが、ものすごく難易度の高い料理です。長年この店に通っている一緒に行った前記の友人によると、ここではカカオ・アマーロ(ビターココア)を隠し味に使用しているのだとか。とにかく、ほろほろっと落ちるような肉の柔らかさ、臭みのない完全なる香草類とブロードのハーモニーには毎回感動します。

そして、この店は、デザートもかなり美味しいです。写真のチョコレートケーキと、オリジナルのCrostata(クロスタータ。フルーツジャムが入ったイタリアのタルトです。)は絶品でした。特にクロスタータはお菓子屋さんも真っ青の出来栄え。フルーツの甘み、香りがしっかりと残ったままタルトに閉じ込められていました。お勧めです。

ご覧の通り、平均的なイタリアンレストランにしては全体的に量は少なめです。昔はもっと多かったのですが、最近は地元の客より観光客が増えたのか、量が少なめになりました。それでも私たち日本人にはちょうどいいくらいです!

こってこての内臓系ローマ料理を得意とするAgustarello a Testaccio(アグスタレッロ・ア・テスタッチョ)は、最近は夜は2回転しているようなので、19:30-21:30、21:30-23:00の予約しか取れない日が多いので要注意です。この回転制のおかげで、イタリア人の定番ディナータイム、20時台の予約は、私も取れませんでしたのでご参考までに。日本人は夕食時間がイタリア人より早めなので、問題ないかもしれません。

お店の詳細

Agustarello a Testaccio – アグスタレッロ・ア・テスタッチョ

営業時間: 12:30-15:00 19:30-23:00
定休日:日曜日
住所:Via Giovanni Branca, 100, 00153 Roma RM
電話:+39 06 574 6585
Facebookページ : https://www.facebook.com/agustarellodal1957/

rika

投稿者プロフィール

2003年イタリア人と結婚後イタリアに移住。日本とイタリアでテレビ業界並びに現地企業でのエグゼクティブ・アシスタントの仕事を経て、独立。現在はフリーランスで様々な分野のコーディネーターとして活躍中のフォルミカ理香です。イタリア語、スペイン語、英語堪能な帰国子女。旅行、食べること、ルブタンの靴が大好き。ちょっと可愛いユニコーンのアイテムをコレクションしています。現地在住ならではのディープなイタリア情報を発信中。

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