Covid-19後
アフターコロナのローマ市内の状況は?

皆さんこんにちは!新型コロナウィルスの影響で多大な被害を受けたイタリアですが、2020年7月1日現在、新たな感染者数は連日確実に減少傾向にあります。

イタリアは、欧州で一番初めに都市封鎖(ロックダウン)に踏み切った国ということもあり、6月3日には欧州内他国に先駆け、初めてEU加盟国への国境封鎖を完全に解除しました。ヨーロッパとの国境が開かれたことから、6月中にはヨーロッパからの観光客が少しずつではありますがローマにも戻ってきています。7月1日からは、さらに日本を含むEU圏外15か国からの入国制限が解除されましたが、14日間の自己隔離が義務となっているため、もうしばらくは観光目的での入国は難しそうです。

COVID-19によってイタリア人の習慣で一番変わったこと。それは、なんと言っても挨拶のBacio(頬にキス)をしなくなったことです!挨拶にキスをしないなんて、なんだかイタリアではないようですが、北部よりも情が厚い、と言われているローマでさえも皆一斉にキスをしなくなりました。今回はそんな今のローマの様子をリポートしました。

コロナ後、ローマ市内の様子
地下鉄、バス、商店、スーパー、公園などは?

高級ブティックの並ぶコンドッティ通り

新型コロナウィルス、Covid-19の影響をもろに受けた北イタリアのイメージがついて回るイタリアですが、ご存知の通り、イタリアは細長く、ローマを含む中部から南部の地域一帯にかけては、さほど極端な死者数を出したわけではありません。

3月、4月中は国家首相令として全国に一律に都市封鎖(ロックダウン)処置が敷かれていましたが、5月始めから段階的な都市封鎖(ロックダウン)解除がすでに始まっていて、現在では少し規制があるものの、ローマ市内では通常の日常生活がほぼ戻ってきています。

地下鉄内、現在の様子

通勤電車やバス、地下鉄は完全に通常運行となっています。しかし、全面的にテレワークを取り入れ、会社勤めの方々が特に間引き交代制で、週1回から2回出勤する人がほとんどであるのと、もうとっくの昔に学生は夏休みに入っているのとで(今年のイタリアの学年終了は6月8日でした)、こういった公共交通機関は大抵空いています。私見ですが、コロナ前と比べると、利用者は全体的に5-6割減といったところでしょうか。

座席に貼られたスティッカー

地下鉄の車内では、社会的距離を保つために、一つおきに座れない席の張り紙がしてあり、とてもわかりやすく、日頃言うことを聞かないローマ人もしおらしくきちんと規則を守っています。ローマ市内では、地下鉄やバスなど、公共の交通機関ではマスクは必須です!

余談ですが、先日テレビのニュースで「せっかちで無秩序なイタリア人がこのコロナによって行列にきちんと並べるようになったこと、社会的な秩序や規則を守れるようになったことは、イタリア社会にとって大きな進展だ」と真顔で解説している評論家がいて、苦笑してしまいました。日本人の私たちにしてみれば、当然のことですが、やはり国民性が違うと、こうなるのですね。

消毒液が備え付けられたブティック

スーパーやブティックは平常を取り戻しました。ロックダウン時は一人づつ列をなして入るシステムが取られていましたが、現在入り口に置かれている消毒薬を手につける人もいれば、つけない人もいるし、手袋をはめている人もちらほら見ますが、ほとんどの人はつけていません。こちらもマスクは必須で、レジではたいていプラスチックのバリアが店員さんとお客さんを隔てています。

公園や幅の広い道路を歩く時、見ていると、友人同士なんかは蒸れるよね、とか言いながらマスクを外しているようでした。私も実際友人と会うときはマスクはしていません。ただ、歩きながら人が多い場所や、並んだりしなければならない場所では、さっとマスクを取り出してエチケットとして皆装着します。

観光客の姿が見られるスペイン階段

代わって、ローマ市内中心部の観光地ですが、現在はまだヨーロッパ内の移動しかできないため、外国人の観光客は少なめです。それでも、お隣の国、ドイツやフランス、イギリスから来ているとみられるヨーロッパの観光客の姿などはちらほら見ます。また、今年は国内で夏休みを過ごすイタリア人も多いため、国内の他都市からのイタリア人の観光客の姿も見られます。

ローマ市内のレストラン、ホテル、コロナ後の営業は?

さて、コロナ後のローマ市内のホテルやレストランの状況はどうでしょうか。

座席の間隔を空けたレストラン

ホテルは、全く営業していないか、営業していても1階の数部屋だけ稼働させている、など様々です。

大きな結婚式や、イタリアの子供が祝われる、宗教的な洗礼式、特に堅信式などは、イタリアではまさに6月のこの時期がホテルやレストランの掻き入れ時なんですが、ビュッフェはダメ、3密を避ける方法で、というコロナウィルス対策による新たな規程を守りながらこれらのイベントを行うのは難しく、秋や冬、または来年に日をずらす人が多いようです。

キャンセルせずに、日をずらすところがやっぱりイタリア人だなと思います。この場合Festa(フェスタ=パーティー)をしないという選択はあり得ないのがイタリア人ですから!

問題はレストランです。本当に気の毒なんですが、テーブル間は2メートルの間隔を開け、人同士の距離は最低1メートルと規則づけられてしまった今、小さなレストランなんかは、テーブルが半分も置けないということが問題となっています。

BARでは、店員は皆マスクを着用

観光客が少ない6月中は、開店しても元が取れないというような理由でまだ休業しているところが多かったのですが、7月に入ってからは徐々に営業を再開しているレストランが増えてきている印象を受けます。

テレビのニュースでは、経済的な大打撃をネガティブなニュースが多いですが、実際に観光地を廻ってみた感覚としては、中心部では、ほとんどのレストランが営業していました。今か今かと観光客の訪問を待ちかねている様子でした。おそらくどの店主もなんとかこの時期を乗り越えようと必死なのでしょう。

BAR内、座席間のパーティション

イタリア人の社交場、BARでは、社会的距離を保つため、店内に出入りする客が接触しないように入り口と出口を分け、カウンターに間隔を空けてプラスチックのシールドが設けられているところが多く見られます。店内の座席も、座席間を隔てる形でパーティションが設けられているところもあります。

ローマ中心部に限らず、コロナ後現在は、ローマ中の大抵のBAR店内ではバリスタは皆きちんとマスクを着用しています。ゴム手袋を装着しているバリスタも。すでにこれらはアフターコロナのスタンダード、ローマBARの日常となっています。

ローマ市内の美術館、コロナ後の対応は?

美術館入り口のコロナ対策に関する注意書き

ローマ市内の博物館や美術館は、ほぼ全面的に開いてきています。ただ、コロナ後は完全事前要予約制になりました!残念ながら、どんなに空いていても、ふらっと立ち寄って入っていくということができません。

美術館の入り口では体温のチェックを行い、予約用紙を提示して入館という手順になります。入り口には自動的に体温を検知できるシステムが新たに備え付けられているようです。もちろん入館時は、マスク着用が義務付けられています。

事前予約をするのが面倒なこともあり、マイナーな博物館なんかは人っ子一人おらず、素晴らしい美術作品を独り占めができるのも、今だけかと思います。

美術館入り口の体温自動検知システム

ご存知の通り、ローマはいつもどこに行っても観光客で大混雑しているので、逆に言うと、ゆっくり美術作品を観賞されたい方にはコロナ後の今がベストタイミングだと思います。

ローマ市内の美術館情報は、別途、以下の記事『コロナ後のローマ博物館開館情報』にまとめていますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。コロナ後に変わってしまった新たな開館時間や、予約方法なども更新、最新情報を網羅しています。

コロナ後のローマ博物館開館情報『2020年6月最新版』

ローマ近郊の海、ビーチ、海の家
コロナ後の対応は?

ラツィオ州のビーチでの取り組み案内パンフレット

さて、ローマには市内から車で1時間以内で行けるビーチがいくつもあります。毎年6月のこの時期には、イタリア人はこぞって海に行きます。週末に日帰りで行く人、海の家を持っていて完全に季節移住して行く人、リゾートホテルに2−3週間滞在する人、さまざまですが、イタリア人から夏に海を奪うと、きっと屍のようになるはずです!イタリア人はそれほど海を愛しているのですね。

コロナ後、ローマ市内の近郊の海、ビーチや海の家(スタビリメント)などはどうなっているかというと、都市封鎖(ロックダウン)が部分的に解除し始められた時期には、ニュースなんかでああでもないこうでもないと、パラソルの置き方について議論されてきました。パラソル毎にプラスチックボードで完全隔離する、という案が出ると、全身暑さで燃え尽きるだろう!等、聞いてると笑えてくるような案もありました。しかし、結局はパラソル間の間を開ける、という対策で落ち着きました。現在ビーチでは、ビーチベッドとパラソルの距離を保った形で、営業が開始されているようです。

コロナ後のローマの個人観光をお手伝いします!

さて、いかがでしたか?今回は、2020年7月現在のコロナ後、ローマの現在の様子を紹介しました。コロナ後、多くのローマの博物館、美術館では入場に関する人数制限が行われており、一度に入場できる人数が大幅に制限される形となっていることから、それに順応する形で開館時間が延長、さらにはすべての美術館、博物館で予約が必須となっています。状況次第では夏季は予約が取りにくくなることも考えられるので、見学したい場合には、予約はお早めになさることをお勧めいたします!

このような状況ですので、ローマの観光も今までのようにいかないことも多いかと想像します。美術館、博物館では検温、社会的距離の確保が行われる予定ですので、普段より見学に余計に時間がかかることが予想されます。コロナ前よりさらに入念に日程を組むことが重要となってきます。そこで私の出番です!ガイドの案内なら、最も効率の良いルートで時間を最小限に使いながら観光をすることも可能ですよ。

観光地から観光地の移動、散策中にお洒落なセレクトショップでショッピングをしたり、喜ばれるお土産に最適なショップに寄ったり、美味しいジェラートを頬張りながらローマらしい雰囲気の良い小道を散策したり・・・。一日プランにしてローマ郷土料理に舌鼓を打つのもいいですね。効率的に短時間で多くの観光地を見てまわりたい場合には、ドライバー付きの専用車を合わせて手配もできます。特に小さなお子さまや年配のご家族がいらっしゃる場合には、猛暑の専用車での移動は快適で大変喜ばれます。空港やテルミニ駅でのピックアップ、送りももちろんできますので、観光ルートのご相談から、料金まで、お気軽にお問い合わせください。皆さんにローマでお会いできるのを楽しみにしています!

お問い合わせは、以下のフォームよりお願いいたします。

藤 あいこローマ公認観光ガイド

投稿者プロフィール

1997年イタリアに移住し、ローマ県及びラッツィオ州公認ガイドとして今まで数多くのお客様をご案内してまいりました。博物館、古代遺跡、教会、そしてヴァティカン市国などローマには限りなく魅力が詰まっています。歴史的、文化的背景を知ればそれぞれの観光スポットを見る目が変わるはずです。それぞれのお客様とのふれあいを大切にし、日本に帰国された後、⎡楽しかった、ローマって本当に良かった!!⎦というメッセージをいただく事が何よりの喜びです。京都出身。現在はローマのアッピア街道の南、カステッリ・ロマーニ丘陵地帯に夫と二人の娘の4人で暮らしています。園芸大好き。日本の野菜を庭で奮闘しながら栽培中。

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