イタリアで働く上で、やはり気になるのがお給料です。
イタリアでは、2002年のユーロ貨幣の流通開始以来、多くの消費者は商品やサービスの価格が異常に高くなったと感じており、それに比べてお給料は以前のまま、という状況が続いていることに対して多くの国民が不満を持っています。周りのイタリア人と会話をしていても思うのですが、国民のユーロに対する不満は年々激しくなっています。それもそのはず。実際に暮らしていて私もひしひしと感じます。物価はリラ時代に比べて極端に上がったにもかかわらず、大多数のイタリア人が月手取り17、18万円程度のお給料で暮らしているのです。極端な例では、「独自通貨、リラの時代は良かった。またリラを復活させよう!」という政治的な動きもあるほどです。
ISTAT(国立統計研究所)の2013年度社会的結束性報告書によると、2013年にイタリア国内で終身雇用契約で雇用されている従業員の数は前年比ー1.3%に減少。2012年の失業率は、国民全体の10.7%、その内若者の失業率はなんと40%超えで、戦後最悪の数字だということです。イタリア全体の労働者の手取り月給の平均は、イタリア人労働者が1.304ユーロ、外国人労働者が968ユーロとのことです。2014年1月8日現在の為替レートで換算しても、18万5千円程度。外国人の平均手取りに至っては13万7千円と、日本では考えられないほどの低い水準なのには驚かされます。お給料が手取りで1.300ユーロとして、家賃がローマで一人でアパートを借りるとなると家賃は800ユーロ程度はしますので、残り500ユーロで生活をしなければいけないということになります。実際知り合いのイタリア人でも一人暮らしする余裕がないので、実家に居候させてもらっている友達が数人います。
イタリアで働こう、仕事を探そうと思っている方は、このような現実も踏まえて、あらかじめ日本で貯金をしておいて、いざとなったときに生活に困らないような軍資金を持参されることをお勧めします。「こんなことなら日本で働いていた方がよかった!涙)))」ということにならないように、「イタリアで何がしたいのか」、「どうしてイタリアなのか」、そういった自分の夢やビジョンもしっかり把握してから渡航に臨んでくださいね♪♪ 「生活が苦しい、給料が低い」と毎日文句を言いながらも当のイタリア人はバカンスや車、ファッションには案外お金をかけていたりして、意外と見栄っ張りなイタリア人。一体この国って・・・と思うこともしばしありますが。笑))
皆さんの夢が叶うように、応援しています!
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